商店街の真中で不良高校生グループに囲まれる

暴走族に追っかけられる

新宿で一方的に3人から殴られている場面に遭遇

自動販売機

ホームセンターの駐車場で因縁をつけられる



商店街の真中で不良高校生グループに囲まれる
 

高校2年生の新学期が始まった時でした。公立の進学校に通っていた私は クラスの友達5人と学校が終わると参考書を買いに出かけて行きました。

当時、小倉の中心街で 最も大きな本屋さんであったナガリ書店で 参考書を探していると 1階から2階に上がる階段の壁に 高校生の通学時のスナップ写真がたくさん貼られていました。うちの学校の生徒たちもたくさん載っていたので 見ていると 突然 私の背中に肩をかけてきて 後ろから突き飛ばされたのです。

振り返って見ると 地元で悪名高い高校の不良グループが数名いたのでした。
多分 彼らは我々の制服を見て また当時 小柄だった私を見て こいつらだったら 脅すことができると思ったのでしょう。
しかし私は彼らの思惑とは逆にそいつらをにらみ返し文句を言ったのです。

その場はそれで済んだのですが 2、30分して本屋さんからでて銀天街(小倉の商店街)を歩いていると突然 私は銀天街の真中で10数名の者に取り囲まれたのです。
見るとさっき私を突き飛ばした不良高校生グループです。しかもさっきより人数が増えているではありませんか。仲間を呼んできたのです。

そのまま我々5人は 彼らに連れられて近くの公園に 行ったのです。人数は5対13 しかも私以外はケンカなんかしたこともないような者ばかりです。
私は当時 寸止め空手をやっていたので少しは自信があったのですが 実践の経験は ほとんどなく しかも倍の人数です。
このままだったら やられてしまうので 相手のリーダー格(なぜかそいつだけ私服でした)だけでもやっつけてやろうと腹をくくっていました。

にらみあいが数分続いた後 ゴングが鳴って戦闘開始です。もう何がなんだかわからなくなって数分たったとき 遠くから サイレンの音が聞こえました。
そりゃそうでしょう 高校の制服を着た者 十数名が 町の真中の公園でにらみ合ってると 近所の人が警察に通報するのはあたりまえです。
パトカーの音が聞こえると 敵も味方も クモの子を散らすように逃げていったのです。


それからしばらくして 後でゆっくり考えたとき 
「あのまま続いていたら どうなっていただろうか?」
「自分のやっていた寸止め空手は 実践では通用したのだろうか?」
と疑問を持ち 胸の中でモヤモヤしたものが 立ち込めてきました。

そして その結果 
「やはり実践の極真空手でないとだめだ。」
と思って 今までやっていた寸止め空手から足が遠のいていったのです。

 

 


暴走族に追っかけられる

大学4年生の時の事です。広島の大学に通っていた私は 市内であったコンパの帰りに 同級生の運転する助手席に座って アパートに送ってもらう途中でした。後ろの席には新入生が2人乗っていました。

夜も遅く0時を まわっていて 当時は 夏の夜の土曜日になると 毎度のように いろんな暴走族が出回っていて 我々の帰り道でも 大きな音があちらこちらで聞こえていました。 

広島から宮島に向かうバイパスの信号で停車したときに 運悪く暴走族の車が1台 我々の車の右側に並んで停車しました.。 シャコタンをし 大きなマフラーを煙突のように立てて 窓から箱乗りをし大きな旗を振って 我々の方を威嚇するように にらんでいました。
我々は関わらないように 目線を合わさず知らん顔をしていたのですが 助手席で箱乗りをしていた男が 我々の車にツバをはいたのです。

同級生の運転者は 窓を閉めたまま小声で聞こえないように文句を言いながら 逃げるように車を急発車させました。すると聞こえなかったはずの暴走族の車が追っかけてくるではありませんか。あわてて我々は猛スピードで逃げたのですが やつらは ずっと追っかけてくるのです。

バイパスをしばらく カーチェイスのように走っていると 暴走族もあきらめずまだしつこく追っかけてくるのです。宮島を過ぎ 人気のない所まで来ると 我々は車を停車させました。

すると暴走族も車から降りてきて ぞろぞろとこちらに向かってきました。人数は4人ですが、手には木刀やらナイフやらもって近づいてきたのです。我々の車は取り囲まれ 我々も仕方なく外に出ました.。

リーダー格の男が
「にいちゃん達の車速いねえ。俺たちを誰だと思っている。俺たちをなめてるのか。」
と言ったので私は
「いや なめてないですよ。」
というと、その男は
「なにー。」
と怒りながら 手に持った木刀で私に殴りかかってきました。私はこの瞬間を待っていたのです。木刀を振り上げたため 水月(みぞおち)が がら空きになり しかもカウンターに なって 私の右前蹴りは きれいに 男の水月に刺さりました。かなりの手ごたえがあり 男は 前のめりに倒れたまま起き上がれませんでした。
それを見ていた他の者は戦意喪失したみたいで かかってきませんでした。

我々は男が立ち上がるのを 出発する車の中から 見ながら 帰りましたが、もう暴走族は追っかけてはきませんでした。

 

 


新宿で一方的に3人から殴られている場面に遭遇
 

25歳の時の事です。当時 東京、四谷の会社にサラリーマンとして通勤していた私は 帰宅途中に新宿のスポーツ用品店(ビクトリア)に立ち寄ろうとして 地下鉄を新宿で降り歩いて向かっていました。

夏の夜の6時を少しまわっていて当時はJRAの場外馬券売場の近くにそのスポーツ店はあり ガード下あたりにさしかかった時の事です。

 なんだか人が大勢集まって遠巻きにして見ているではありませんか。
「あっ これは きっと映画かテレビのロケをやっているんだ。」
と思い 以前何度かお目にかかった事があったので 有名な俳優やタレントがいないかなと思い野次馬根性で覗いてみたのです。

するとそこには ひとりの男をひとりが後ろから はがいじめにし2人で殴っていたのです。殴られていたのは弱そうな大学生風の男で 殴っている側の3人はチンピラ風の男でした。

近くには殴られている大学生風の男のものと思われる原付バイクが道路に倒れていて その少し前に黒塗りのベンツが停まっていて中に中年の男が乗っていました。めがねが割れてすぐ下に落ちていて 周りのものは見ているだけでした。

あまりのでき過ぎたシチュエイションのため 私もしばらくは映画かテレビのロケだと思い見ていたのです。しかし何だか様子がおかしいではありませんか。殴られている男はほとんど意識が無いくらいグロッキーでした。しかも周りにはテレビカメラなどありません。

「これは このままでは 危ないな どうにかして助けなければ」
と思い 勇気を振り絞って仲裁に入りました。すると私と同じタイミングで見かねた4、5人の若者が仲裁に入ってくれました。
男たちはしかたなくベンツに乗り込み引き上げていったのです。

 殴られていた男は顔は腫れ上がりほとんど自分では動けないほどやられていました。
さわぎが済むとあれほど何十人といた周りで見ていた通勤帰りのサラリーマンもあっというまにいなくなりました。

「ああ これが大都会東京なんだな」
とその時 田舎から上京してきた私は思ったのでした。

 

 


自動販売機
 

28歳の夏の日の事です。
実家に帰っていた私は、いつものように2階の部屋で12時過ぎに床についたのでした。

私の実家は酒屋をやっていて、私の寝ている2階のすぐ下(直線距離にして7、8メートル)にも自動販売機が並べてあり、田舎でクーラーがなく窓を開けて網戸で寝ていたため、よく夜中にお客さんが来てジュースやビールを買う時の音や話し声が聞こえていました。
実家のこの酒屋は田舎の方にあって、道路をはさんで前は小学校があるのですが夜中(12時くらい)を過ぎると人通りが少なくなり、車もたまにしか通らなくなります。

その日はなかなか寝つかれず夜中の2時をまわっていてうとうとしていると、いつものように私の寝ている下の自動販売機でおつりのお金の落ちる音が聞こえました。
なにげなくそのおつりのお金が落ちる音を、1、2、3、4、・・・・・と寝ぼけながら頭の中で数えていると10、・・・・20になってもその音はやみません。30になっても止まりません。
ジュースやビールを買ってたとえ1000円札を入れたとしてもおつりの硬貨は多くても10枚以内のはずです。

おかしいなと思い、起きて窓まで行きそっと網戸を開けて下をのぞいて見るとひとりの男が2階の窓の方をのぞきこんでいて、私の目と男の目がばっちり合ってしまいました。
まわりを見わたすと、自動販売機が2台壊されていて男が計4人(そのうち私と目の合った男が見張り役?)、中型のバイクが3台ありました。
どろぼう(自動販売機荒らし)です。

私はとっさに大声で
「どろぼうー!」
と叫びました。

映画かなんかでしたら、そのままかっこよく2階の窓から、飛び降りるのでしょうけれども私はいそいで階段を駆け下りました。
むろん捕まえるつもりです。
見張り役の私と目と目が合った男ははっきり見ましたし、他の3人も2階からよく見えました。
この男たちは、格好から察すると暴走族、チンピラ、ツッパリにいちゃんのたぐいではなく、髪型も普通で(金髪やとんがった頭ではなかった)一見大学生風の普通の若者(20歳前後)でした。

私が大声を出したため、男たちはびっくりして大慌てでバイクに乗り込み逃げていきました。
結局もうすこしのところで捕まえられなかったのですが、下に降りてみるとそうとう慌てたらしく自動販売機をこじ開けるのに使用したバールが一つ、ヘルメットが一つ、バイクをとめる時に使う盗難防止用のチェーンロックが一つ、そこいらに散乱していました。
また自動販売機の裏側にあるお金がたまる缶のようなものも取りわすれていて、被害金額はほとんどありませんでした。

私が大声で「どろぼう」と叫んで階段を降りた際、親が警察に通報していて、しばらくしてパトカーに乗って警察がやってきました。
すぐにバイクや男たちの格好などを参考にして緊急配備をとってくれましたが、敵も一枚上なのか結局捕まえることが出来ませんでした。

警察に一部始終を話すとその警察は私に気を使ったのか
「犯人と出くわさなくて良かったねえ。もし出くわしていたら、いきなり刃物かなにかでブスッと刺されてたかもしれないよ。」
と言ってくれましたが 私は警察に
「本気でひとりくらいは捕まえる気でしたが 逃がしてしまってくやしいです。」
と言ってやりました。

がしかし 心の中では
「そのとおりだな。」
と思いほっとしたものでした。

 




ホームセンターの駐車場で因縁をつけられる


41歳の時の事です。
11月の休日の夕方、ホームセンターに女房、子供2人、おふくろとでファミリーカーのトヨタ、スパシオで買い物に行きました。
ホームセンターの駐車上は結構混雑していて、やっと1台空いた所があったのでバックでそこに入れようとすると 2、3台隣に停めていた車が駐車場から出ようとして私のバックしようとする車の後ろにぴったりとつけたのです。

私の前からは車が来るし、その車が少し下がってくれれば私の車は駐車でき、自分も出て行けるのにと思い 後ろを見ていると 突然その車の男が
「はよ、どかんかい(早く退け)。
くらすぞ、きさん!(関西弁で 「しばいたろうかワレ」の意味)。
きさん(貴様)、俺の事 見とろうが!
ガン付けとろうが!」
と大声でわめき散らしながら車から降りて、私の運転席の窓ガラスを割って引きずり降ろさんばかりの勢いで近づいてきました。

普段の私は丸いめがねをかけて、家族をつれてファミリーカーだったので マイホームパパとでも見えたのでしょうか?
すぐに謝るとでも思ったのでしょうか?でも私は何も悪いことはしていません。

その男の車は真っ黒なスカイラインで、シャッコタンをしナンバープレートは曲げていました。
助手席にはもうひとり男が乗っていました。
降りてきた男は、20歳前後で、ニッカーボッカーと作業着を着ていて頭はとんがった金髪で 一見、とび職か土木作業員風の男でした。

昔からこういう時は冷静で、まず相手が凶器(ナイフなど)を持っていないかどうか確かめました。
男は凶器を持っていませんでしたが、あいかわらず大声でわめき散らしながら 私の運転席の横まで近づいてきました。

女房、おふくろ、特に子供(当時5歳と3歳)はおびえていました。
私は窓ガラスでも割られたらいやだったので 男がすぐそばに来る前にゆっくりとドアを開け出ていきました。
あいかわらず男は、訳のわからない事を大声でわめき散らしています。
男と並んで対してみると身長は私と同じくらい(180cm前後)でやや痩せ型でした。

男は、自分と年齢が倍くらい違うおっさんだったので、すぐに誤るとでも思ったのでしょうか?
いつもこういう風に脅しているのでしょうか?
でも私は悪いことはしていませんので 売られたケンカを買わないほど賢くはありません。

男の勢いからしてすぐに殴りかかってくるだろうと思い、
「2、3発は殴らせてどのくらいのパンチか見てみよう、多分たいした事はないな」
と思いながら、それ以上きたら こちらも手を出し片付けてしまおうと 股を絞り金的をガードし軽く胸の前に両腕を持っていき顔面への攻撃を注意しながら間合いを詰め(10〜20cm位)ました。こうすれば顔面へのパンチはしにくいし、蹴りも使えません。

男は
「きさん、見とろうが、俺の事。見とろうが.....。」
と大声で同じ事の繰り返しです。
私は
「バックして駐車しょうとしてたんで 後ろくらい見るくさ。
あんたの汚い顔なんか見るわけないだろうが。」
としばらく言い争っていると 男は威勢はいいのですが、さっきまでの顔とは明らかに違っているのを私は見逃しませんでした。
手も出してこようともせず、ただ後ろに下がりながらあいかわらず大声を出しているだけです。

しばらくしてだんだんと野次馬も増えてきだしたし、面倒くさくなってきて男も逃げ腰だったので私は男の肩を抱くようにして肩をポンポンと軽く叩きながら(普通、言い争いの最中に相手の体に触れると殴りかかってくるものですが)
「にいちゃん、どうするんだい。ずっと言い争いをしてても しょうがないだろうが。人も増えてきた事だし場所を変えてやろうか?」
と言うと さっさと自分の車に乗って帰ってしまいました。
もうひとりの(助手席に座っていた)男が降りて来なかったのは幸いでした。

周りを見渡すと野次馬がけっこう集まっていて、都合の悪い思いをしながら車に帰ると、おふくろが
「この年になって、こんな怖い思いをするとは思わなかったよ。
でも、あんたは大声で脅されながらも終始、ニヤニヤしてたよ。
あそこからあそこまで(4、5m位)男は大声で脅しながら下がって行ったんだよ。
あんたはケンカを売られてるのが嬉しいようにニヤニヤしてたね。
困った人だね。」
と言われました。